カーテンで寒さ対策②「スソたらし」でつくる機能的なヨーロピアンテイスト
冬の寒さの原因の半分は窓!?
カーテンは見た目のおしゃれさや視線を遮る機能のほかにも、冬の室内を温かく保つための"断熱性"がとっても期待できるインテリアアイテムです!さらに吊り方の工夫ひとつで、その効果は大きく変わってきます!
ここでは寒い冬の対策に役立つカーテンをご紹介します。
冬の寒さの原因は『窓』から!?
カーテンはインテリアとしてのデザイン性や、外からの視線を遮ったりという役割はもちろんですが、窓面が大きいお部屋には断熱アイテムとしても有効です。
一般に、冬に室内から流出する熱の50%が『窓』から!と言われています。
せっかく暖めたエアコンの熱が逃げてしまわないためには、窓を覆って冷気を遮断するカーテンの存在が重要で、実は吊り方ひとつで大違い!なのです。
カーテンで寒さ対策その① では「リターン縫製」をご紹介しています。
スソたらし!
「スソたらし」とは、上の写真の通りカーテンと床との下の隙間をふさぐスタイルです。
床までの長さの掃出し窓では、カーテンの長さは床から1cm程度上げるのが一般的ですが、スソたらしは床を引き擦るように長くつくります。
冬の冷たい空気はお部屋の下の方を通り抜けていきます。
そのため、「スソたらし」で床とカーテンの隙間をなくすと
窓の下部からスーーーッと入ってくる冷気を部屋に入れにくくでき、とても効果的です
特に床生活のお部屋ですと、より一層実感頂けると思います。
日本ではこれまであまり見られないスタイルでしたが、海外ではメジャーな吊り方です。
ナチュラル素材のカーテンにぴったりの吊り方
こちらは床から15cmくらい長くつくっています。床からの隙間風もシャットアウト。
実はこのスタイル、保温目的以外でも、麻のカーテンにはピッタリのスタイル。
といいますのも、麻や綿などの天然繊維はポリエステルなどの化学繊維と違い、
洗濯するとどうしても縮んでしまいます。
そんなとき、「裾たらし」スタイルなら最初から長く作ってありますから、
多少縮んでしまっても、“丈が短すぎて窓がみえちゃう・・・”なんて事態を防げます!
また、麻のカーテンはサラッとした無地調のものが多いですが、
裾たらしにすると、ボリュームが出てちょっとリッチなイメージに。
たっぷりとした生地の美しさを楽しめるスタイルです。
「スソたらし」のメリット
外から来る冷気が窓から入ってくるのを軽減する。
②万一カーテンが縮んでも丈足らずになりにくい。
③たっぷりとしたボリューム感で、ちょっとリッチな印象に。
注意点としては、
・裾を床に引きずるので汚れが付着する。
⇒日々のお掃除の合間に掃除機をかけるとよいです。麻はポリエステルみたいな静電気が起きないのでホコリも落ちやすいです。
・踏んづけちゃわないように注意!
どれくらい長くお作りするかでお部屋の印象が変わってきます。
窓サイズ等をご連絡いただければ、お客様と一緒にぴったりのスタイルを考えさせていただきますのでご相談ください。